9/6日記 将来決まらない、再び
9/6 火曜日
今日は大学終わりに、今自分の中ですごくきてる作家・李琴峰のエッセイ集「透明な膜を隔てながら」を読みながら、貢茶の阿里山ピーチティーエードを飲んだ。
日本で、タピオカが苦手な台湾人作家が日本語で書いたエッセイ集を読みながら、日本人のわたしは台湾チェーン店のタピオカを飲んでいる。ちょっと面白い。
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教職の集中講義を受けるたび、やっぱり先生になるのが一番向いているのかなと思ったりするけれど、わたしは結構な理想主義者なのできっとしんどい。
しんどい子どものための居場所になりたいのだと思う。その割には大学で募集がかかるボランティアとか避けてきたけど。多分、自分もしんどくなってしまうからなのではないだろうか。自分の人生でとにかく今は精一杯でさ。
今の、将来の最大の目標は、広い庭のある家で園芸や農業、音楽、創作、読書、料理などなどができるセーフスペースを作って誰かの居場所になることなんだけど。
割り切ってバリバリ企業で稼ぐ大人になろうかな。大学で専攻した社会学はなんだったんだよ、という気もするけれど、企業に対して批判的な目を向け続けたからこそ、できることがあるはずなんだよな。潤沢な資金は、セーフスペースづくりへの近道だし。
考えだしたら止まらなくなるから、わたしはさっさと寝た方がいいよ。いつもこうなんだから。おやすみ。
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きのうのマリフォーのシール貼ってた人には、またビビッて話しかけられませんでした。この意気地なし。明日で授業が終わってしまうので、必ず話しかけるぞ。そのためには6時台には起きて、身だしなみを整えて、余裕をもって大学に着く必要があるぞ。がんばれよ。
9/5日記 案外近くに
9/5 月曜日
夏休みに5時間授業→ゼミはしんどいて。
本当によくやっていると思う。遊びたいけれど、遊ぶなら寝たい感じ。疲れてるのね……。
うまくさぼれるようになりたい。さぼらず真面目にやってしんどくならないのが一番なのだろうけれど。
今日もそこそこ真面目に授業を受けました。土曜日までがんばろう。
耐えられそうにないので、「あちらこちらぼくら」を注文しました。早く届かないかな。
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ねえちょっと聞いて！！
今日授業受けに来てた人の中に、LUSHのマリフォーステッカーをスマホケースに挟んでる人がいた！！ どうしよう！！ わたしもずっと挟んでいる（し、パソコンにも貼ってる）んだけど、他の人がしてるのは初めて見た。うれしい。案外近くにアライ（当事者かどうかはわからん）はいるのかもしれない。ビビッて声かけられなかった。明日は絶対話しかけよう。
昨日の今日で感情が激しく動いている。こういうことがあるから、もうちょっとここで頑張っていたいと思う。
9/4日記 異なる存在のわたしたちは、同じ花火を見つめる
9/4 日曜日
報道がちょっときつい。いや結構きつい。
わたしたちは黙らない。日陰の存在ではない。黙らせているのはおまえら。静かになんてしない。うるさいくらいがちょうどいい。
と勢いづいたはいいけれど。
花火大会に行った。大好きな高校時代の友だちと行って、3年ぶりに会う人もいて。会えてよかった。会えてよかったんだけど。自分が”非”異性愛者であることをまざまざと突きつけられて、帰って泣いた。もうどうしようもない。わたしの友だちはなんにも悪くない。彼女たちがどんな恋愛をしようと、わたしの大切な大切な友だちであることには変わりないし。もちろんわたしだってなんにも悪くないし。
彼氏との関係に悩んだこともない（そもそも人とお付き合いをしたことがないから）、というか、男性と付き合った先のことを全然想像できない。これまで女性に対してもそうだったけれど、そうではないかも知れない、という段階。
気になっている人を花火大会に誘いたいってどういう感情なんだろう。
大きく夜空に輝く美しい花火を見て、彼氏に伝えたくなる、ってどういう感情なんだろう。
大好きな彼氏と花火大会に行くってどんな感じ？
失恋ってどんな気持ち？ 付き合いたいってどういうこと？
どうしてわたしは、浮いた話のひとつもできずに、いつも盛り下げてしまうの。
わからなさと悔しさと、でもこれこそが自分なのだという認識がわたしに涙を流させる。こういうことで泣きたくないのに。
よくよく思い出してみると、わたしに異性愛規範を植え付け強化させたのは、彼女たちでもあるんだよな。あの頃にはどうも自分はみんなと違うみたいだって気づいていたのに。わたしは言葉を知らず、社会を知らず、自分自身を表現できる術を持っていなかった。
そして彼女たちがあんなに恋愛に苦しむのも、異性愛規範のせいである部分が大きいんじゃないだろうか。呪いともいうべき規範を取り除けたらどれだけいいか。でも呪いを解くのはわたしの役目じゃないんだよな。解いてはいきたいんだけど。
行く前は、さらっとカムアウトできたらいいな、とか気楽に考えてたんだけどな。もう少し道のりは長そう。想像以上に自分自身の準備が出来ていなかった。
花火だけは本当に美しくて、あんなに大きく光り輝くものは初めて見たんじゃないかと思った。浴衣も着せてもらってよかったな。浴衣に合わせたネイルも髪も本当によかった。母も妹たちもわたしのためにありがとう。わたしキマってた。nichinichiさんのイヤリングもほんとうに映えて、ささやかな抵抗ができて嬉しかった。
小さな子どもがカラフルな花火を見て、「虹色～」と声をあげた。「虹色だねえ、きれいだねえ」と親が応えた。そのたった一瞬のやり取りで、本当に心があたたかくなるんだよ。虹は闇夜でも、闇夜だからこそ美しく輝いていたんだよ。
その美しい花火も、今年その地区で出生登録された子どもの数だけ打ち上げられたのだと終わってから聞いて、ぐさりとやられてしまったのだけれど。
どこにわたしの居場所があるのか、わからない。クィアの集まる場所とか、そういう意味でなく、ただ生きていて、わたしの存在が当然のものであり、そこに何の引っ掛かりもない場所。はやく手に入れたい。それとも、永遠に手に入らないものなの。
みんなとする恋バナ大好きだったのにな。
いや、ほんとうは高校生の頃からずっと居心地の悪さを感じていたのかもしれない。
高校の友人では、ひとりだけクィア（多分）の人がいて。少し前に会ったけれど、その人も相変わらずで安心した。本当は、クィアですって自称していないから（クィアとかLGBTQIA+という単語を使わずにセクシュアリティを表現していたので。発言他さまざまな明言からクィアの一員であることはほぼ確実なんだろうけれど）とても今失礼なことをしているのだろうけれど、それでも、オープンでいてくれてわたしは嬉しい。
恋バナ振られるの得意じゃないんだろうなって、わたし分かっていたのにな。あの日の晩、もっとわたしにできることあったかも知れないのに。小さな後悔と苦しさを抱えながらこれからもやっていくんだろうか。わたしはあの日の明け方、きっと連帯できていたと信じている。
いつか、できるだけ早いうちに、ほんとうの意味でみんなと恋バナが楽しめたらいいな。できるだけ早く。でも今はまだ、もう少し時間が必要みたいだ。
9/3日記 社会科ってむずかしい
9/3 土曜日
今年から血迷って、教職に社会科を追加した。馬鹿だと思うけれど、だって取れそうだったから……。
育鵬社と、学び舎の教科書を借りられたので、読み比べをしたい。近代史の範囲をパラパラ眺めただけだけれど、ほんとうに違いが面白いな（これはinterestingの意味ね）。そして悔しいな。わたしが中学生の時は、育鵬社のものを使っていました……。よくよく考えると、あのときの先生はド保守だったな。悔しいな。高校の日本史の先生と仲良くなれたのはほんとうによかった。教育実習ほんとうにありがとうございました。今回の先生も、こないだの別の教職系集中講義の先生も、価値観が結構合致して、ほんとうにメンタルによかった。もうちょっと諦めずに、頑張っていきたいよ。クィアのまま、この世界をサバイブする。
9/2日記 ネタ帳置いてきちゃった
9/2 金曜日
これも月曜日、9月5日に書いてるよ（公開は6日になってしまった……）。
バイト先に、1日と2日の日記に書く用のメモを置いてきてしまった。やばい。もうええか……。バイトの暇な時間に、裏紙にさらっとメモしていたのだけれど。何書いたっけ……。確実に誰かには見られているね。すっと捨てられて、忘れられていますように。はあ。
先週バイト先の同級生の女の子に、カフェに行かないかと誘われた。わたしのLINEのアイコンは、有名なカフェのケーキの写真なんだけど、それを見て、わたしがカフェ好きかと思って声かけてくれたみたい。みんな人のLINEアイコンって覚えてるもんなの？？ 人のスマホケースに何が入っているか覚えているもんなの？？ 部員のものは何人か覚えているけれど（めちゃくちゃ連絡とる必要があるから）、バイト先の人はあんまし覚えていないよわたしは……。それでかなり浮き足立ってしまって、1週間どこのカフェに行こうか調べまくって、結局決めきれなくて、でも今日はバイトのシフトが被っていなくて。うーん……。夏休み中に絶対一緒に出かけたい。もっと仲良くなりたい。こういう気持ちははじめてで、ちょっとびっくりしている。今はその気持ちごと楽しみたい気分。
ねえこれってデートなんですか？？？？？ デートだったらいいな！！！！！
わたし多分ヘテロではないな、ともう5年くらい思っているけれど（明確に自覚したのは1、2年前）、多分、いや、結構レズビアンなんだと思う。結構ってなに。まだこの言葉は自分のものではない気がするけれど、もう少しゆっくり考えたい気もするし、もう突っ走ってしまいたい気もする。夏休みはあと1カ月。
9/1日記 やりがい搾取
9/1 木曜日
とか言ってるけど、書いてるのいつやと思う？ うん、もう5日です（訂正、6日です）。
でも、一応毎日何かを書こう、という心意気だけは強いので、一応書いて投稿しよう。話に尾ひれが付きそうな気もするけれど、もういいでしょう。半日記・半エッセイとはそういうもの。しかも公開用やし。
他大の部活動の試合を手伝ってきた。完全に善意の搾取で成り立っている仕事であることは自分でもわかっているけれど、頼られたら頑張ってしまうな。バランスが難しいといつも感じる。頼られることは嬉しいし、自分の存在価値を感じられていい。わたしは思ったよりも自分に存在価値を感じていないのかも知れないと最近思った。難しいな。わたしはわたしのまま、十分素晴らしいはずなのに、あれも出来なきゃ、これも出来なきゃと思ってしまう。それが、この取得めざし中の資格の多さに表れてんのかなあ～～～～～。そんなものでわたしの価値は決まらないのに。
こんなんだから、しょっちゅうブラックな環境で過ごしてしまうんだな。全然そうじゃないのに、勝手にワーカーホリックになっていて嫌だな。でも、頼られると嬉しいんだ……。いつからこうなった。もうずっとな気はするけど。
8/31日記 集中講義疲れました
公開日記2日目にしてえらい時間に。
だから少しだけ。明日（もう今日）は部活のお手伝いに行かなければいけないのでもう寝たい。でもどうせ布団に入ってもしばらく寝ないのは確実なので、ならば少しだけ書こうという算段。
集中講義も、オンラインのゼミも、しんどい～～～。目がしぱしぱする。ブレイクアウトの時間も多いし、感想沢山書かされるし。そして真面目に受けてしまう自分。
まだ課題やり切れていないので、明日どうにかしないと……うう、プレッシャー。
ただ、今回の集中講義の先生は、わたしととても価値観の合う先生だったので、受けてよかったなと思った。教育「経営」について真剣に考えられて、他の人の意見も知れて、よかったな。つくづくうちの大学の学生って「強者」であることに無自覚だよなあと思う。多分わたしもその一人であることは確かで。無意識に沢山の人を傷つけているのだろうけれど、わたしはそんな人にはなりたくないんだよ。だからいつだって自分が置かれている立場を冷静に把握して、自分が何を言い、どう振る舞ったのか、意識していたいんだよ。わたしはそうありたい。自分の力に自覚的でありたい。
また、「今の場所から抜け出したい期」がやってきました。ちょっとつらい。この場にいたくなくてどうしようもなくなる。どうやったら今の家から、環境から出られるのか、わたしのChosen Familyとどう暮らしていきたいのか、考えることを止められなくなる。
わたしの選んだ誰かと生活をつくっていきたいよ～～。IKEAのサメは何匹飼うかで論争したり、枕の硬さの好みを語り合ったり、推し作家プレゼン大会を突如開催したり、今日は何食べようかと話し合って、並んでキッチンに立ったりしたいんだよ～～。そしてその相手は恋人という関係性の人でなくともいいんだよ。性別も特に問わないんだよ。ただこの辺りは最近また揺らぎつつあるので、時間をとってしっかり書きたい。わたし多分セクシュアルマイノリティかな？くらいの認識が、いやどう考えてもセクシュアルマイノリティやろ、という認識に変わりつつある。この変化をどうとらえるべきか、まだ迷い中。ただ、いま現在異性（とされる人）と恋愛・性愛の関係になって、「結婚」し、子をもつという人生は全然描いてないです。全然。それだけとりあえずここに残しておこう。近いうちにきちんと言葉にして整理する宣言をここでします。おやすみ！
